老化促進物質「AGEs(エイジス)」=「最終糖化産物」とは?

カラダに悪い食べモノ

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AGEsとは、Advanced Glycation End Productsの略で、「最終糖化産物」と呼ばれます。

糖化とは?

糖化とは、体内でタンパク質と過剰な糖分が結びついて生成・蓄積されるAGEs(最終糖化産物)という名の老化物質です。この老化物質AGEsは分解されにくく、老化の原因になる物質と言われています。

医療、健康、美容などの分野では今後しばらく重要なキーワードとして聞くことになりますし、「AGEsは病気と老化を招く最大の敵」として世界の研究者がその害を防ぐ研究に取り組んでいます。

AGEsってどんなイメージ?

わかりやすく言えば、熱で溶けたキャラメルのようなイメージです。糖と油でとろとろになった褐色のものが体内で消化できない、そんなイメージです。

実際に骨が糖化してAGEsが蓄積すると、老化した骨は褐色になります。

私たちはフライパンにサラダ油をひいて肉などを炒めて食べます。食後フライパンを洗うのは大変ですね。数年経つとテフロン加工であっても落ちないくらいコテコテになります。研磨剤で磨いたりして汚れをこそぎ落します。

油と糖分の入った調味料で熱して、あのように汚れてわずか数年でフライパンはもとのキレイな状態に戻らなくなります。テフロン加工のフライパンも数年で「燃えないゴミの日」行きとなります。あの汚れが人間の口から入って体内に溜まって代謝できないイメージです。
現代人はいつの間にかそういった食事が日常的になりました。体内では、必死に消化活動が行われ、臓器や血管内では大変な騒ぎになっています。金属ですら付着され蓄積されたら研磨剤でゴシゴシやっても落ちないのですから。ましてや、人の臓器や血管は研磨することも、ケルヒャーで掃除することもできません。

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AGEsはどのような病気につながるか?

AGEsは蓄積していくと骨や肌や髪などに影響し、ガンや糖尿病などの現代の生活習慣病にもつながります。

糖化によるダメージは必ず身体に症状が出てきます。
✔目が疲れる
✔だるい→活力が無い

若年層でもAGEsが原因で増加傾向にあります。
✔糖尿病
✔認知症
✔がん

AGEsが真皮のコラーゲンに蓄積すると肌の弾力が失われます。
✔たるみ
✔くすみ
✔シワ

AGEsが血管に蓄積すると
✔動脈硬化→血管年齢の老化

AGEsが骨に溜まると
✔骨粗しょう症

つまり、あらゆる細胞や臓器に影響を及ぼして病気と老化の原因になります。

AGEsはなぜ蓄積するか?

AGEsが一度生成されると体外への排出が難しく、細胞に沈着します。

体内のAGEsは、食べ物から摂取するものが3分の1、体内で生成されるものが3分の2と言われています。

AGEsは、30代から急激に増え始め、40代、50代、60代と年齢を重ねて確実に蓄積が加速します。このように加齢に伴って誰でもAGEsの蓄積を避けることができないので、中高年なればなるほどAGEsの蓄積によって体が疲れやすくなったり病気にもなりやすいのです。

しかしながら、最近は、従来中高年がかかる病気が、若年層でもかかるようになっていますが、これはAGEsが若年層でも大量に生じやすい現代の食事環境にあることにも起因しています。現代人は、糖質過多になりやすい環境におかれているのです。

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抗糖化について

糖化によって身体の酸化が促進され、臓器や細胞の老化が促進されます。糖化を如何に防ぐかが、今後の健康のキーワードになっています。

AGEsは、老化促進物質と言われるように老化や病気の原因になる物質なので、いかに普段からこのAGEsを溜めない生活をするかが重要になってきます。また、AGEsという物質をの知識を正しく、また詳しく知ることで、病気と老化を防ぐ生活を送ることができます。

 


※AGEsは、日本語では「最終糖化産物」のほか、「終末糖化産物」「糖化最終生成物」「タンパク糖化最終生成物」などと呼ばれます。

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