食品表示ラベルを見てみよう②乳製品

食べカタ

コンビニで懐かしい飲み物を見つけました。

子どもの頃はよく飲んだっけなー。どんな味だったかな。

ややノスタルジックな気分になり、購入。もちろん、この記事を書くのも大きな目的です。笑

ちょっと写真では文字が読み取りにくいかもしれませんので、改めて書き起こしてみました。

種類別名称: 乳酸菌飲料 無脂乳固形分:0.9%
原材料名: 砂糖、メロン果汁、乳製品、安定剤(CMC)、酸味料、甘味料(ステビア)、着色料(黄4、青1)
内容量: 180ml
賞味期限: フタに記載
保存方法: 10℃以下で冷蔵保存
製造者: (製造者名)

この商品は、種類としては「乳酸菌飲料」となるようです。

「乳酸菌飲料」とは、乳酸飲料ともいい、乳酸菌または酵母を利用して、生乳、牛乳、乳製品を発酵させた液を主原料とする飲み物です。乳酸菌飲料の多くは脱脂乳、脱脂粉乳を使用し、砂糖や香料、安定剤などが加えられ、加熱殺菌されています。整腸作用があるとされています。

この商品の場合は、乳製品を発酵させた液を主原料とし、砂糖、香料は使わずにメロン果汁、安定剤としてCMC(カルボキシメチルセルロースナトリウム)が使われていることがわかります。

今回は、この商品の種類別名称として記載されている「乳酸菌飲料」から、乳製品の種類について考えてみましょう。

牛乳の種類別表示

一般に「乳製品」といっても、いろいろな種類があります。

その成分規格や表示などは、食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で規定されていて、特に表示についてはさらに牛乳協会の自主ルールである「飲用乳の表示に関する公正競争規約」で詳しく定められています。この自主ルールに準拠した表示がされている製品には、「飲用乳の公正マーク」が表示されています。

では、具体的に牛乳製品の種類について見ていきましょう。

牛乳 直接飲用する目的で販売する牛の乳。無脂乳固形分8.0%以上、乳脂肪分3.0%以上の成分を含有するもの。使用できる原材料は生乳のみで、水や他の原材料を混ぜることはできない。
成分調整牛乳 生乳から成分(水分、乳脂肪分等)の一部を除去したもの。
低脂肪牛乳 成分調整牛乳のうち乳脂肪分が0.5%以上1.5%以下のもの。
無脂肪牛乳 成分調整牛乳のうち乳脂肪分が0.5%未満のもの。
加工乳 無脂乳固形分が牛乳と同じ8.0%で、使用する原材料が生乳、牛乳、特別牛乳、クリーム、添加物を使用していないバター、バターオイル、バターミルク、バターミルクパウダー及び水のみであるもの。
乳飲料 乳固形分(無脂乳固形分と乳脂肪分を合わせたもの)が3.0%以上で、牛乳の成分以外の原材料が使用されているもの。コーヒー牛乳など。

こちらは、後日購入したコーヒー牛乳。「乳飲料」の表示がありますね。無脂乳固形分5.9%、乳脂肪分2.5%の合計8.4%ですから上記の定義のとおりです。

牛乳の殺菌方法・加工方法にもいろいろな種類があります。

通常は102℃で2秒間殺菌するのが一般的です。

上記のコーヒー牛乳の原材料として「生乳(50%以上)」の表示がありますが、殺菌処理をしたものを牛乳、未殺菌のものは生乳といって区別されます。

低温殺菌 63~65℃で30分間殺菌したもの。パスチャライズ牛乳ともいいます。さらっとした舌ざわりです。
LL牛乳 135~150℃で2秒間殺菌したもの。ロングライフ牛乳といいます。高温でタンパク質が編成するので、コクがある味わいになります。
ホモジナイズ 本来不揃いな乳脂肪球を、機械的に破壊して均一化したものです。この処理をしていないものはノンホモ牛乳と呼ばれます。
乳酸菌飲料

今回私が購入した飲み物は「乳酸菌飲料」ですから、牛乳ではありません。

冒頭でも述べましたが、乳酸菌飲料とは、牛乳などを発酵させてから、甘味料、香料、果汁などを加えて嗜好性を高めた飲み物で、次のふたつの種類があります。

乳製品乳酸菌飲料 無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)を3.0%以上含み、乳酸菌数または酵母数が1,000万/ml以上のもの。「ヤクルト」などはこちらです。
乳酸菌飲料 無脂乳固形分が3.0%未満で、乳酸菌数または酵母数が100万/mlのもの。今回私が購入した飲み物はこちらです。

牛乳の加工

無調整の牛乳の成分は、平均的に水分が87.4%、乳固形分が12.6%です。

乳製品の製造工場では、この乳固形分を更に無脂乳固形分(=いわゆる脱脂粉乳)と乳脂肪分に分けたりしています。

一般的な牛乳だと、下記のように成分分離されます。

牛乳
(無調整)
水分
(87.4%)
乳固形分
(12.6%)
無脂乳固形分
(8.8%)
タンパク質(カゼイン等)
(3.3%)
炭水化物(乳糖等)
(4.8%)
ミネラル(ホエイミネラル)
(0.7%)
乳脂肪分
(3.8%)
 

このように分離してから、目的に応じて分離させた成分をまた戻したりして調整します。

たとえばできあがった牛乳に乳脂肪分を加えれば「濃い牛乳」、日本人の苦手な乳糖を抑えたものにすれば「お腹のゴロゴロしない牛乳」となります。

一旦分離をさせたほうが加工がしやすいのです。

個人的見解:乳製品は控えたほうがよい

上記でも触れたように、日本人の中には牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして苦手、という人が多くいます。「乳糖不耐症」といわれます。これは日本人の遺伝的に、乳糖を分解する「ラクターゼ」という酵素が少ないからです。アレルギー反応を起こす人も少なくありません。

なにしろ日本人が牛乳を飲み始めたのは戦後ですからね。まだ75年程度しか経っていません。これは生物学的にはとても短いのです。もっと大昔から乳製品を摂る文化のあるヨーロッパの人たちは、おそらく問題なく分解できるような遺伝子を持っているのでしょう。

そもそもの話になりますが、以前の記事「牛乳を飲むと乳がんや前立腺がんになりやすい? 発祥のリスク」にも書いたとおり、牛乳は牛の赤ちゃんのためのもの。

従来の日本食にも、大豆や小魚などカルシウムやミネラルを補給するのに十分な食材がたくさんあります!

どうしても乳製品が好きなのなら、嗜好品としてたまに食べる程度にしておくことをおすすめしたいです。

(参考:日本乳業協会HP)

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