実家に帰省したとき、「腹減ったな~」と台所を物色していたら、母親が生協で買ったと思われるレトルトカレーを見つけました。
空腹には勝てません。食品表示ラベルを見るのは後回しにして、早速いただくことに。うまそう~♪ また器が昭和な感じでいいでしょう。
「原材料名」では、原材料と添加物を区分して、それぞれ重量の多い順にすべて表示するルールになっています。この場合、原材料と添加物の表示の境目を「/」で区切ったり改行したり、または「原材料名」と分けて「添加物」の項目を別途設ける必要があるのですが、この表示ルールが決まったのが2015年4月1日で、5年間の猶予期間があります。このラベルは新ルール適用前の表示ですね。
このカレーの場合、「野菜」から「チーズ」までが原材料、「調味料」と「乳化剤」が食品添加物です。
食品添加物が少ないですね。
レトルトパウチという保存方法
レトルト食品は、保存目的の添加物は使用する必要がないので、添加物を少なくできるのがよいところです。
レトルト食品は、「レトルトパウチ食品」が正式名称で、調理したカレーなどを耐熱性の複合フィルムでできた袋や成形容器に密閉し、加圧加熱殺菌窯を用いて加熱殺菌した食品です。袋の素材は、プラスチックフィルムとアルミ箔を何層も重ねて作られています。
このカレーの食品表示ラベルにも、殺菌方法として「気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌」と記載されていますね。
1968年の大塚食品の「ボンカレー」がレトルト食品第1号として有名です。
こちらの食品表示ラベルも見てみましょう。
こちらも新ルール適用前の表示です。「調味料(アミノ酸等)、香料」が食品添加物になります。
殺菌方法については上のカレーと同じですね。「気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌」と記載があります。
右側に記載があります。「本品はレトルトパウチ食品ですので、保存料は使用しておりません。常温で長期間保存できます。」
レトルトパウチ食品は、そういう意味ではなかなかすぐれものなのです。小腹が空いたときの常備食としては、インスタントラーメンなどよりははるかにおすすめです。
ボンカレーよもやま話
ところでこのボンカレーは、沖縄の友人からお土産でいただいたものなのですが、どうして沖縄限定なのだろうと不思議に思い調べてみました。
普段レトルトカレーを買わないのでよく分かっていなかったのですが、普通スーパーなどで売られているのは「ボンカレーゴールド」なんですね。
ところが沖縄では昔ながらの女優・松山容子さんバージョンのパッケージのボンカレーが今もなお売られていると。ついには今や沖縄土産にもなっているとのことなのでした。
ちなみに「ボンカレー」と「ボンカレーゴールド」とでは、材料や味も違うそうですよ。沖縄の人は、昔ながらのボンカレーの味のほうがお好みなのだそうです。
一度食べ比べてみたいですね。
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