ファストフードは体に良くない。
これは既に誰もが認める定説になっています。
「いえ、私は健康増進のために毎日ファストフードを食べていますよ。おかげで健康診断の結果はパーフェクトです!」というような方は、確信を持って言いますが、いないと思います。
それでもついつい食べてしまうファストフード。
おいしさと手軽さが多分その原因になっていると思います。
筆者ももちろん「あー ダブルチーズバーガー食いてー」と思うこともあります。
ランチを食べ損ねて次の会議まであと20分!なんてときは、ついファストフード店に駆け込んでしまいたくなりますよね。
そんなあなたに、これを読んだらもうファストフードが食べたくなくなる、という記事をお届けします。
今回の記事は中川基著「本当にコワい?食べものの正体」で勉強させていただきました。
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ハンバーガーのビーフパテ
現在のファストフードで使用されている安価なハンバーガーパテに使用されている牛肉は、徹底管理された食用肉の大量生産という、交配から飼育、餌の栽培に至るまで一つの企業が手がける一大産業となっているそうです。
そこで作られる肉は、あらゆる成長ホルモンを使い、カロリーの高いトウモロコシ(おそらく遺伝子組換えのトウモロコシなのでしょうね…)を大量に与え、通常の牛の倍の速さで成長させられて作られています。
特筆すべきは大量の成長ホルモンを使用しているという点で、残留ホルモンの問題です。しかし残留ホルモンに関してはあまりに情報が多過ぎて、安全と見るべきか危険と見るべきか意見が二極化しているのだとか。ちなみにEU諸国は基本上記のような行程でつくられた安価なアメリカの牛肉の輸入は全面禁止としているそうです。
その上ファストフードで使用されているパテとなると、つなぎに大量の牛脂を使うため、グラムあたりの脂肪含有量が相当高いのも大きな問題点です。
これらのことからハンバーガーを常食とするのは、よくない炭水化物・油・砂糖の摂りすぎとなり、これらの撮りすぎによる危険性はうやむやな残留ホルモンや添加物以上にはっきりしているのです。
フライドポテト
フライドポテトは次のような製法で作られています。
収穫されたジャガイモは、新鮮なうちにトレーラーで運ばれ、工場で洗浄されます。その後、ブラシ付きのローラーなどで皮を剥かれます。
この洗浄時に出た液体はデンプンを多くの含むので、廃液からデンプンが回収されることもあるようです。=>後章のバンズに関連します
皮を剥かれたジャガイモは、高い水圧で格子状のカッターに通されます。これで均一な太さのポテトフライのもとが出来上がります。
水切りされた後、温風乾燥機で乾燥、その後油の入ったレーンで軽く火を通す感じで浅く揚げられ、油が酸化する前に急激に冷凍されます。ここまではファストフードのフライドポテトも冷凍食品のフライドポテトも同じです。
その後、ファストフードでは、コーン油とショートニングの半々で作られた揚げ湯でポテトを揚げています。
ショートニングはマーガリンの味付けなしのもので、水素添加油脂の一種です。ショートニングはトランス脂肪酸の一種です。
ショートニングは炭水化物と合わさるとサクッとした食感を出すことができることで知られています。ファストフードのフライドポテトのあのサクッとした食感はこのように作られているのです。言うもでもなくカロリー満点なことはこの上なしです。
ハンバーガーのバンズ
通常のパンは、小麦粉にバターやショートニングといった油脂、食塩などを練り込んで発酵させ焼いたものです。
ところが一部のファストフード店で提供される安価なハンバーガーのバンズは、不必要までの大量のコーンシロップなどの砂糖やショートニングなどの油脂が使用されています。
また、均一にふくらますために精製デンプンが使用されていますが、これが上章に登場したフライドポテト製造時の過程で排出される「廃液」から回収されたデンプンが使用されることもあるそうなのです。
普通のパンは指先で練るとパン粉のようにボソボソと崩れますが、多くのファストフードのバンズは指で練ると油粘土のようになり、中から油が染み出してきます。
シェイク
最後はファストフード店でお馴染みのシェイクです。
このシェイクが何でできているかというと、なんとサラダ油とガムシロップが半分と、残り半分水でできているのだそうです。
実際にファストフードのシェイクを鍋に入れて煮込むと、乳化しきれなくなった油が溢れ出てくるのだそうです。怖いですね。これは乳化成分が油や水を抱き込んでえ「溶けている」状態を維持できなくなるからだそうです。
つまり、シェイク1杯で油と糖分を大量摂取することになってしまうのです。
スーパーサイズ・ミー
これでもまだファストフードに未練がある方は、ぜひ映画「スーパーサイズ・ミー」をご覧ください。2004年の作品ですが、今見ても衝撃的だと思います。
自分自身を実験台にしたドキュメンタリー映画で、ルールは3つ、1ヶ月間朝昼夜3食ともマクドナルドを食する、運動はしない、コークを頼む際「スーパーサイズにしますか?」と聞かれたらハイと答える。医学的数値を検証するまでもなく体に悪いに決まっているし、別にマクドナルドでなくどこかのミシュラン3つ星レストランで同じことをやってもやっぱり体を壊しちゃうに決まってるのですが、やはり映像で見せつけられるインパクトは大きいです。
筆者は公開当時に映画館でこの映画を見ましたが、砂糖の害悪を初めて意識したのはこの映画を見てのことでした。
そういう意味でも印象深い映画です。
砂糖には依存性があり、ファーストフード(というかこの映画の場合マクドナルドなのですが)のほぼすべてのメニューで(サラダでさえも!!)砂糖が使用されているとのこと。
そのために繰り返しこの食事をとりたくなるのだそうですよ。
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