食品添加物について考えること(前編)

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今回も、中川基著「本当にコワい?食べものの正体」で勉強させていただきました。

本当にコワい? 食べものの正体

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本当にコワい?食べものの正体 [ 中川 基 ]

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この本で説かれているのは、色んなところで食品添加物が必要以上に敵視されているが、本当に食品添加物は毒なのか?ということです。

確かに、添加物が食品に使用されているには、相応の理由があるはずです。まずは食品添加物のことをきちんと知ることが必要ですね。

致死量と有効量

結論から言うと、「すべては量次第」ということです。

もちろんほんの微量で死に至る猛毒もありますが、例えば和歌山カレー事件で使用された亜ヒ酸は猛毒ですが、一部の白血病の治療薬としても使用されています。私たちが日常的に摂取し、私たちの体に欠かせない塩も、大さじ10杯程度摂取すると死に至ります。

すべての物質には人体にとって無害な量、有効な量、中毒量、致死量があります。


そもそも「毒」とは、「体に対して悪影響を及ぼす」物質のことをいいます。

悪影響とは、軽いものではお腹が痛くなる程度から、神経を麻痺させる神経毒性、体内の組織を破壊し血液に破壊された組織が溜まっていく血液毒性、胎児の正常な発育を妨げる催奇性毒性、発がん性毒性など色々なものがあります。

一方、毒性とは反対に体にとって有効な量というものも存在します。

有効量とは、栄養素ならば人間が1日に必要な量であり、薬であれば副作用や毒性を上回って良い効果が発揮される量です。

例えば上述の塩については、体重60kgの成人の場合180gを摂取すれば致死量ですが、塩がなければ人は生きていけません。2015年の厚生労働省の1日あたりの塩分摂取量の目標値は、男性8g、女性7gとなっています。

食品添加物の中には、大量に摂取すると毒性を持つものも含まれています。

使用することのメリットを利用するために、安全な量が取り決められているのですが、いったいどのようにして決められているのでしょうか。

食品添加物の安全性の評価

食品添加物の安全性の取り決めは、FAO(国際連合食糧農業機関)やWHO(世界保健機関)が合同で行っているJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)にてその使用量や安全性の確認がされています。

日本においては、昭和23年に施行された日本独自の食品衛生法により、一部の天然添加物を除いて厚生労働大臣の許可がないと食品に使用することができません。添加物の安全な量をJECFAが審議し、さらに日本では食品衛生法で監視の目を光らせる、という流れになっています。

基本的に添加物には「一日摂取許容量(ADI)」が決められています。
ウィキペディアによると、ADIとはAcceptable Daily Intakeの略で、食品に用いられたある特定の物質について、生涯に渡り毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量を、成人の体重1kgあたりで示した値をいいます。算出方法は、動物実験によって悪影響が見られなかった最大の量(無有害作用量)を安全係数で割って求めます。安全係数は、一般にマウスやラットなど実験動物とヒトとの種の違いを考慮して10倍をとり、さらに個人差を考慮して10倍を乗じた100倍を用いています。「許容量」ではありますが、限界で少しでも超えると直ちに悪影響が出るというものではなく、くだけた表現をするなら「いくら何でもこれくらいなら問題ないだろう」として許容すると定めた量を意味します。

日本の食品添加物の安全性は世界的には高いものとされているようです。

食品添加物について考えること

食品添加物の問題点として、この本の筆者は次のようにまとめています。

「我々が安心してなんでも食べられるようにと働いてくれている人達の仕事にNOと言える、過激な本の著者達は、そうした世界的権威をひれ伏せさせられるだけの実験を自ら行ない、データを取っているのでしょう…なんてことはあるわけはなく、『筆者は中華料理を食べると頭が痛くなる、だから毒なのだ』的なレベルの話ばかりです。…(途中略)…しかし、何十年と積み重ねられてきた研究にNOと言う根拠が『なんか不気味』という精神論では、話がおかしな方向に行ってしまいます。確かに添加物は、あらゆる食品の味を変えてしまう万能性を持ちます。ゆえに低栄養高カロリーなものを、『栄養豊かな食べもの』と体に錯覚させてしまうこともできます。むしろこちらのほうが添加物の罪としては大きいでしょう。」

さて、ここまで9割がた本を読んで、私自身食品添加物についてどう捉えているのか改めて考えてみることにしました。続きは後編で。

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