加工食品など、一部の食品に含まれる食品添加物の危険性が注目されています。しかし、添加物だけでなく、食品の生産過程などで含まれる有毒な成分もあります。
今回は、食品中に含まれる有毒ミネラルについてまとめてみました。
有害ミネラルについて
まずは「ミネラル」についておさらいしておきましょう。
農林水産省のホームページによると以下のように説明されています。
「地球に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものをミネラルといいます。およそ100種類ある元素の中で、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、現在16種類が知られています。(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)
そのうち厚生労働省が摂取基準を決めているのは、イオウ・塩素・コバルトを除く13種類です。」
それでは「有害ミネラル」とは何でしょう。
有害ミネラルとは「重金属」とも呼ばれ、その名のとおり「身体に害を及ぼす」ミネラルのことです。
分かりやすく言うと、「明らかに身体にとって毒になるもの」や、「ガンの発生を促進するもの」となります。
具体的には、アルミニウム、鉛、水銀、カドミウム、ヒ素、ベリリウムを指します。
これは出来るだけ避けていかなければなりませんね。ではどのようなものに何が入っているのかを見てみましょう。
有毒ミネラルの危険がある食品
まず、魚介類、ワクチン、アマルガム(銀歯)には水銀が入っている可能性があります。
魚は身体に良いものですが、大型の回遊魚は汚染されているものも多いので産地に気を付けましょう。
ワクチンもよく考えて、必要以上に不安にならずに打たないで済むなら止めておきましょう。
そして、タバコ、おもちゃ、顔料、殺虫剤、鉛管による水道水、農作物などには鉛やカドミウムが入っています。
動物を殺傷する、あるいは害虫の駆除などに使うヒ素は肉類、穀物類、殺虫剤に入っていますし、肉類の加工商品、プラスチック、金型にはベリリウムが入っています。
解毒ミネラルについて
以上のように有害ミネラルは多いですが、気をつけたい食品として、缶詰、ハム・ソーセージ・ベーコン、サーモン、人工甘味料、アルコール、カップ麺、スナック菓子、マーガリン、コンビニ弁当などがあります。
とは言うものの、これだけ食品にたくさんの物が入っていては、避ける方が難しいですね。
そこで有効なものが「解毒ミネラル」です。水銀や鉛、カドミウムには亜鉛、薬にも入っているアルミニウムにはマグネシウムや鉄、ヒ素やベリリウムにはセレニウムが効果的です。
「解毒ミネラル」を多く含む食品;
亜鉛 =>牡蠣、豚レバー、ホヤ、牛肉(肩)、タイラガイ、卵黄 等
マグネシウム =>アオサ、アオノリ、ワカメ、テングサ、刻みコンブ 等
鉄 =>バジル、タイム、コンニャク、アオノリ、アユ、カワノリ、ヒジキ 等
セレニウム =>カツオ節、アンコウ肝、タラコ、マガレイ、カツオ、ズワイガニ 等
解毒ミネラルを摂取するためには?
つまり、有毒ミネラルの作用を抑えるためには、亜鉛、マグネシウム、鉄、セレニウムなどを摂取することが効果的だといえます。
毒素は溜まって行ってしまうものなので、毎日の食事でこれらの解毒ミネラルを摂取するのが理想的です。日常外食が多い方はサプリメントなどで摂るのもひとつの方法です。
有毒ミネラルの摂取をなるべくブロックする
しかし、一番良いのはやはり無農薬の物、加工されていないものを食べることです。
最近では無農薬野菜も多くありますし、牛や魚も安全なものを調べることができるようになってきました。少し高価ではありますが、健康を保つか、我慢して食べるかは、消費者の意識によるところですね。
食品添加物を避けるのは難しいかもしれませんが、意識することはできます。
何が入っているのか、注意したいことは何かを意識するだけで食生活も変わってくるのではないでしょうか。
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