友人が最近「キヌア」にはまっているらしく、筆者にも是非にと勧めてくれました。そもそもキヌアとは何かということや炊き方については、ご興味があれば友人のブログを見てやってください。(いつも・うれしく・うつくしく「スーパーフード『キヌア』を炊いてみました」)
キヌアはほかの穀物類と比較して、タンパク質やミネラルに富んでいるようで、そのあたりからスーパーフードとして注目されているようです。
近年テレビなどのメディアでも紹介されることが多くなった「スーパーフード」とはそもそも何なのか、少し定義などを調べてみました。
インターネットで調べていると、「一般社団法人 日本スーパーフード協会」というところがあって、そのホームページで勉強させていただきました。
「スーパーフード」とは何か
そのホームページによると、スーパーフードの定義とは、
・ 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいはある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること
・ 一般的な食品とサプリメントとの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途をあわせもつ
だそうです。またスーパーフードとして認められる基準は、下記のとおりです。
・ スーパーフード発祥の地アメリカで一般的に「スーパーフード」として認知・評価されている食品であること
・ 「食歴」が長く、何世紀にもわたって人々の健康に寄与してきた食品であること。それにより人体におよぼす可能性があるあらゆる問題が解決されており、その安全性に不安をもって食することがなく、信頼がおけるもの
例えばアメリカにおいて推奨されているスーパーフード10とは、スピルリナ、マカ、クコの実(ゴジベリー)、カカオ、チアシード、ココナッツ、アサイー、カムカム、ブロッコリースプラウト、麻の実(ヘンプ)の10種類です。日本でも既におなじみのものも多くありますね。
「ジャパニーズスーパーフード」
また、日本スーパーフード協会が推奨する「ジャパニーズスーパーフード」というものもあって、そちらは下記のとおりです。「ジャパニーズスーパーフード」の定義は、
・ 日本の食文化において、日本人の健康と幸福に寄与してきたと評価される、伝統自然食品や伝統的製造法を有する国産の食品
・ 日本の伝統食を再構築し、新しいカタチ、新しい食し方で国内外に普及する活動をしていくことを目的とした、日本発・日本独自のスーパーフード
該当する食材は下記のとおりです。こちらは身近なものばかりですね。
【1:発酵食】 納豆、みそ、しょうゆ、甘酒、麹、酒かす、かす漬け 等
【2:米類】 玄米、玄米粉、玄米ぬか油、ぬか、ぬか漬け 等
【3:茶類】 抹茶、緑茶、番茶 等
【4:藻類】 昆布、海苔、ひじき、寒天 等
【5:伝統自然食】 梅干し、枝豆、大豆、小豆、そば、くず粉、らっきょう 等
出典:一般社団法人 日本スーパーフード協会 www.superfoods.or.jp/スーパーフードとは-2/
「地産地消」について
さて、今回はスーパーフードについて考えてみているわけですが、今回のキヌアや少し前に大人気になったチアシード、ココナッツオイルなど、テレビなどで紹介される度に日本でも爆発的に消費量が増えるようですね。筆者も実際にココナッツオイルなどは今も加熱調理用に使用しています。
ここで気になるのが「地産地消」という考え方です。
「地産地消」とは読んで字のごとく「地元で生産されたものを地元で消費する」という意味ですが、地域で得られる農産物や水産品をその地で消費すること。
朝日出版社「知恵蔵」によると、以下のように解説されていました。
”ネットによる通販などで遠方の食品の取り寄せが盛んになる一方、地元で栽培される野菜、捕れる魚介、飼育される肉類、古くから伝わる郷土料理、味噌や焼酎といった特産品など、旬の風味と栄養価値を見直して健康維持及び食文化の伝承につなげようとする動きが、各地で目立っている。背景には、スローフードやマクロビオティックが食生活の基本として推奨していること、一般消費者の健康志向の増大などがある。地産地消は、一種の地域ブランド(産地や生産者名を明らかにし、味や安全性などをアピール)を生む結果をももたらした。”
今や流通とインターネットの発達のおかげで外国の食材なども容易に手に入れることができるし、野菜も果物も魚介類も一年を通じていつでも口にすることが当たり前のように可能になっていますよね。けれど、もともと地元でとれる食材をその旬の時期に食べることこそが、パワーある食事の基本であるはずです。
その土地の気候や風土にあった農産物はその土地の人間にもあっているはずですからね。
そういうわけで日本スーパーフード協会が、独自に「ジャパニーズスーパーフード」を設けたことは理にかなっていて、やっぱり日本人としては「ジャパニーズスーパーフード」中心の食生活が一番なのではないかなどと考えながら、筆者は今日も味噌汁、玄米、納豆、漬け物の食事を食べているのでした。
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