「ポリフェノール」ってよく聞く言葉ですよね。詳しくは知らなくても、健康に良いもの・・・という認識は多くの人が持っているのではないでしょうか?
健康にいいから、何となくポリフェノールが含まれる食品を摂ってしまう、そんな人も多いと思います。
今さら聞けない「ポリフェノール」の効果と効能をきちんと理解しておきましょう。
ポリフェノールって何?
そもそもポリフェノールって何でしょうか? 赤ワインに含まれていることで有名ですが、それが何かと聞かれると困りますよね。
ポリフェノールは、植物の苦み・渋み・色素の成分となっている化合物の総称なんです。
自然界には、なんと5000種類以上が存在しています。同じポリフェノールでも、その種類により働きなどは異なりますが、どのポリフェノールにも共通しているのは、抗菌と抗酸化作用です。
ポリフェノールの抗菌・抗酸化作用
ポリフェノールが持つ抗菌作用には、睡眠不足やストレスが原因の肌荒れやニキビを抑える効果があります。
また、抗酸化作用には活性酸素を抑制し、細胞の老化を防止する効果があります。それにより、シミ・しわ・たるみなどからお肌を守り、皮脂のバランスも整えるので、乾燥肌の防止効果もあるのです。
ポリフェノールの種類と効能
では、具体的にポリフェノールの効果にはどんなものがあるのでしょうか?
<カカオ:リグニン>
カカオに含まれるポリフェノールの一種リグニンは、食物繊維が多く含まれているので大腸がんの原因にもなる便秘の解消に効果があります。
<お茶:カテキン>
血糖値を下げる効果があるカテキン。このカテキンもポリフェノールの一種です。カテキンが含まれるお茶を飲むことで、食後の血糖値の上昇が抑えられます。
お茶については、別記事、「お茶が体に悪い?〜『健康食品神話』の危うさ」でも触れています。
<紅茶:テアフラビン>
紅茶ポリフェノールのテアフラビンは、内臓脂肪予防改善効果があるとされています。即効性を高めるには、リンゴと一緒にとることで、リンゴのポリフェノールが中性脂肪の蓄積を抑える働きをします。
<紅茶:ポリサッカロイド>
また、同じく紅茶に含まれるポリサッカロイドは、糖尿病の予防に効果を発揮します。
<ワイン:マグネシウム>
そして、ポリフェノールといえばワインですが、ワインの中に多く含まれるマグネシウムはアルツハイマーの原因になるアルミニウムを体内に入れない働きをするので、認知症の軽減効果が期待できます。
ワインについては思うところがあり、別記事にしてみたいと思っています。
いろいろなポリフェノールを食事に取り入れよう
このように、ポリフェノールといっても、さまざまな種類があり、その効能にも違いがあります。ポリフェノールは健康に効果があるものですが、一つのものに偏るのではなく、いろいろな種類のポリフェノールを摂取するのが理想的です。
ポリフェノールを正しく理解して、毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
コメント