食べる順番が大切なことは、以前の記事「酸化が老化を招く? 〜抗糖化食のすすめ〜」でもご紹介しましたが、もう少し詳しく見てみましょう。
まずは酵素の多い食べ物から
食事をするときは、酵素の多く含まれたものから食べましょう。
これは、先に酵素を体内に入れておくと、後から入ってくる食物の消化を助けてくれるからです。消化が滞ると、腸の中に腐敗菌が増えてしまいます。これを防ぐために、先に消化酵素を摂取するのです。腸内で腐敗菌が増え、腐敗現象が起きると、毒性の高い窒素残留物(アンモニア系毒素)が生成され、その毒素が腸から吸収されて様々な病気、肥満、老化など全身に悪影響を及ぼします。
<酵素の多い食べ物>
■ 生のもの
✔ 生の野菜、果物など
■ 発酵食品
✔ 納豆、味噌、漬物など
例えばランチに定食を食べるときには、付け合わせのサラダ、漬物などから食べるのが正解です。
朝一番で食べるもの
以前の記事「朝ごはん、食べたほうが良い?食べないほうが良い?」でもご紹介しましたように、朝ごはんは食べないか、ごく軽くするのが良いです。
朝ごはんを食べる場合には、グルテンフリーや抗糖化の観点からもパンはNGです。一方ごはんとお味噌汁だと朝食べるには量が多く、消化酵素を大量に使うため、体に負担がかかってしまいます。食べる場合は量を控えめに。
理想的なのは、サラダまたは野菜・果物のジュースです。胃腸に負担をかけず、消化がよく、酵素がたくさん含まれた生食をとりましょう。
食べる量にも注意しましょう
食べ過ぎがよくないことは、誰もが知っていることですが、意外とコントロールが難しいものです。
満腹になるまでの食べ過ぎは、
① 消化酵素が不足し消化不良を起こす
② 胃酸が使われすぎて不足する
③ 胃酸が不足することで胃の中で胃潰瘍や胃がんの元といわれるピロリ菌が増える
④ 腸に未消化物による腐敗菌が溜まる
と、とにかく良いことが何もありません。
昔から「腹八分目」といわれますが、それでもついつい食べ過ぎてしまうもの。「腹六分目」くらいのつもりでちょうど良いといわれています。
肉や魚を食べたら、その2倍は生の野菜を食べるように心がけましょう。韓国の焼肉では、エゴマやサンチュで肉を巻いて食べますし、ベトナム料理でも出てきた料理にレタスやハーブを各自の好みでたっぷり加えます。参考になるとても効果的な食事方法です。
また、体調が優れない、胃がもたれる、等のときは「何も食べない」という選択肢も是非検討してください。
いわゆる「心がけ」で生活習慣は大きく変わります。「心がけ」については、厳しいばかりじゃ出来ません。厳しいトレーニングやダイエットは出来ません。食べることを我慢することは出来ません。楽にやれる「心がけ」については以前紹介した記事「継続は力なり」は本当か?をご参考にしてください。
生活習慣が変われば、体も変わっていきます。「今日食べているものが未来のあなたを作る」、「今のあなたの習慣が未来のあなたを作る」のです。
参考:
Dr.鶴見の体の中からきれいにする 酵素ごはん ハードカバー – 2012/10/19 鶴見クリニック院長 鶴見隆史 (著)
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