欧米は食に対する意識が高く、健康についての流行にもとても敏感で、これまでもさまざまな食事法や健康法がブームとなってきました。
そんな中、最近では「グルテンフリー」という方法が健康志向のハリウッドセレブたちの間で話題になっています。この「グルテンフリー」とはどんなものなのでしょうか?
グルテンって何?
グルテンは、食品に含まれる成分の一種で、小麦やライ麦、大麦などの穀物に含まれているタンパク質です。
穀物には「グリアジン」と「グルテニン」という2種類のタンパク質が含まれていて、水を加えてよくこねると二つのタンパク質が絡み合い、粘りや弾力性のあるグルテンになります。
このグルテンの作用によってパンやピザやパスタなどのもちもち感を出したり、ケーキなどを膨らませたりします。
グルテンフリー食の効果
グルテンフリー食では小麦粉や小麦を摂りません。もともとは、セリアック病というグルテンを口にすることで、小腸の粘膜が炎症して消化吸収不全が起こり、貧血や慢性疲労などを引き起こす病気の人の食事療法です。
この食事方法を、特にアレルギーのない健康体の人たちが取り入れたところ、免疫力の向上、中性脂肪の低下、過剰な食欲の抑制など、色んな効果が見つかったことから、美容・健康志向の高い人たちの間で新しい食習慣として広まっていきました。
アンチエイジング効果
小麦に含まれる「アミノペクチンA」には、シミ・シワ・たるみなどの老化を早める原因になる“糖化”を促進する作用があるといわれています。
そこで、若々しさや美しい肌を維持するためには“抗糖化対策”が必要だと言われていますが、小麦を抜くことは抗糖化対策にもなります。
ダイエット効果
グルテンには、食欲をコントロールする中枢神経を刺激する作用があり、摂取すると食欲が増加してしまいます。
また、小麦に含まれる「アミノペクチンA」は血糖値を急激に上昇させ、インスリンの分泌を促すといわれています。グルテンフリー食によって、食欲増進が抑えられ、インスリンの過剰な分泌を防ぐことができると太りにくい身体になります。
健康効果
グルテンフリー食を実践した人たちによると、健康効果として「目覚めがスッキリする」、「便秘の解消」、「免疫力が上がる」、「中性脂肪が下がる」などが挙げられています。
また、グルテンアレルギーは本人が自覚していないことも多く、グルテンフリーの食事を始めてみて体調が良くなることも少なくないようです。
試していただきたいグルテンフリー食
この「グルテンフリー食」、医学的には「セリアック病」や「グルテンアレルギー」の予防・改善以外は証明されているわけではないようですが、実際に効果を感じている人が多いのも事実です。
以前書籍を紹介した記事「小麦は食べるな!」書籍の紹介では、著者はグルテンフリーは世の中で最も簡単なダイエット法であるとしています。
個人的にもダイエット効果や健康効果はてきめんでした。是非試していただきたい方法です。また、グルテンフリーは一定の期間だけ行うのではなく生活習慣にしてしまうことをおすすめします。
ただ、グルテンは上記の通り食欲が増加してしまい、普段から当たり前のように食べているので、通常の状態で言わばグルテン中毒になっているため、完全なグルテンフリーにするにはほんの少し辛抱が必要です。期間にして1週間から1カ月程度です。
個人的な経験ではタバコをやめるよりははるかに楽でした。人によっては、効果があるならと即日始めてしまう方もいます。辛抱というほどでもないかもしれません。
まずは、完全なグルテンフリーにするより、麺類・パン類をご飯に変えるなどストレスにならない程度で少しずつ切り替えていくと良いかもしれません。すぐに慣れます。
炭水化物抜きダイエットを行っている人には信じられないかもしれませんが、グルテンを取らず、炭水化物がご飯だけなら太りません。むしろ人の身体には必要です。
ハリウッドセレブが行う健康法・痩身法、いかにお金がかかるかと思えば、実は1円もかかりません(笑)。ぜひぜひ。
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