糖分の取りすぎが健康に良くないのはなぜ?

カラダに悪い食べモノ

アンチエイジングというと「酸化」についての話がよくでてきますが、実は本当に怖いのは「糖化」だということをご存知でしたか?「酸化」が「錆びる」のに対して「糖化」は「焦げる」というイメージです。

糖化に関係するのはもちろん糖分です。人間が生きていくのに必要な糖分ですが、過剰な摂取は老化や生活習慣病、また精神的なダメージにもつながってしまいます。

糖分を取りすぎるとどうなるの?

糖分の取り過ぎは、老化・記憶力低下・うつ状態・低血糖症・糖尿病・冷え性・がんなどを引き起こす原因になってしまいます。

特に、精製された白糖は体への吸収が早く消化も早いので、血糖値を激しく上下させ低血糖症の原因となります。

低血糖症は神経を不安定にし、激しい血糖値の上下で体温も下げます。体温が下がることで免疫力が低下し、ウィルスに感染しやすい体になってしまうのです。

また、白糖を体内に吸収する際、多くのビタミン、ミネラル、カルシウムを必要とするので、これらの栄養素が不足することになります。また多大な量の体内酵素も消費されます。


白糖はその製造過程において、きれいな白い砂糖にするために化学薬品で漂白されているのです。そのため本来人間に必要な栄養素となるべき栄養成分は失われてしまっています。怖いですよね。

糖分の適量は?

人間が生命を維持するのに糖分は欠かせないものですが、摂り過ぎは害になってしまいます。

では糖分の摂取はどのくらいの量が適量なのでしょうか? 一日の摂取量の上限は一般的な大人で20g、10歳未満の子供は10gといわれています。コーヒーに使うスティックシュガーがだいたい6g程度なので、大人だと3本と少しくらいということになります。

しかし、糖分が含まれた飲料や菓子類はそれだけで一日の摂取量をオーバーしてしまいます。

では、どのようなことに注意すれば糖分の過剰摂取を控えることができるのでしょうか?

糖分の過剰摂取を控える

一番手っ取り早く効果があるのは「砂糖入りの飲料の摂取をやめる」ということです。一般に売られている缶やペットボトルのジュースなどは、大量の砂糖が使用されています。これを控えるだけでも、かなりの不必要な糖分をカットすることができます。

そして加工食品を購入するときには必ず食品表示ラベルを確認し、砂糖の有無を確認しましょう。

基本的に、デザート以外で砂糖が入っているものは避けたほうがよいでしょう。意外と入っているものですよ。

具体的な表示としては「砂糖」「還元水飴」「甘味料(ステビア)」等々。

食品表示ラベルの見方については、以前の記事「食品表示ラベルの見方」でご紹介しましたので、参考にしてください。

正しい糖分の摂り方

必要な糖分は食事から摂り、砂糖は調味料として使うようにしましょう。

調味料として使用する際も白糖は避け、精製されていない天然の糖分を摂取するよう心掛けます。
羅漢果(ラカンカ)か純度の高い天然素材のハチミツまたはメープルシロップ、これらが手に入らない場合はてんさい糖か黒砂糖を使いましょう。

砂糖を控える生活が健康の秘訣

糖分は私たちの体に必要な栄養素です。しかし、甘すぎる飲料や加工食品は糖分の過剰摂取の原因になります。

甘いものを食べる習慣は、なかなか変えるのが難しいかもしれませんが、少しずつ心がけてみましょう。例えばいつものケーキやアイスクリームの代わりにデザートは果物にしてみてはいかがでしょうか。

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