以前の記事で、「体に悪い油」をご紹介しました。
今回は、「体に良い油」について考えてみたいと思います。
良い油と悪い油をしっかりと知りましょう
油は、人間にとって必要な栄養素の一つです。良い油を摂ると、便も滑らかに出ます。細胞膜の70%、脳の60%は脂質です。
カロリーが高く、消化に時間がかかるので、油は質の良いものを適量摂ることが大切です。油を摂りすぎると、高血圧や糖尿病、血栓を引き起こす原因になりやすいのです。
良い油
α-リノレン酸(オメガ3油)
✔️ フラックスオイル(アマニ油)
✔️ エゴマ油
✔️ シソ油
✔️ 魚油 など
α-リノレン酸は、体に良くないリノール酸の悪影響を取り除いてくれます。その他、中性脂肪を下げる、高血圧の予防になる、等、体に嬉しい点が沢山あります。
特におすすめはフラックスオイル(アマニ油)。最近の健康ブームで、町のスーパーマーケットでも簡単に手に入るようになりました。α-リノレン酸は天然の魚や貝、海藻類、くるみ、緑黄色野菜、豆などにも含まれています。シーフードサラダにドレッシングオイルとしてフラックスオイルをかけると、効率よく良い脂質を摂ることができます。
酸化しにくい油
✔️ ゴマ油
✔️ パームオイル
✔️ ココナッツオイル など
これらの油は酸化しにくいので、加熱料理に向いています。一方、上記でご紹介したα-リノレン酸は酸化しやすいので、加熱料理には向きません。油の特性を知って、料理法によって使い分けましょう。
※オリーブオイルは?と思われた方も多いでしょう。オリーブオイルに関しては、酸化しやすい、しにくいと諸説分かれているのが現状ですので、別途詳細に書きます。
脂質分解酵素が多く含まれた野菜、キュウリ
キュウリには、ホスホリパーゼという脂肪分解酵素がたくさん含まれています。すりおろすと更に脂肪分解酵素が増えるといわれています。血液もサラサラになり、体を温める効果もあるホスホリパーゼ。かつて、キュウリは栄養素が最も少ない野菜の一つといわれていましたが、なかなかどうして、たいしたものです。
キュウリは柔らかくてすりおろしやすい野菜なので、ドレッシングに加えるなどして積極的に食べましょう。ダイコンおろしの上にトッピングしても美味しいですし、見た目もとてもきれいでおすすめです。
これは内緒ですが、私は面倒なとき、きゅうり1本、塩で揉んでそまんまかじって食べています。大根なども同様ですが、意外においしく楽勝でいただけて空腹も満たされる方法です。
すりおろしについては、以前ご紹介した記事、「酵素を効果的に摂るには 〜すりつぶして食べることの大切さ〜」もご覧下さい。
参考:
Dr.鶴見の体の中からきれいにする 酵素ごはん ハードカバー – 2012/10/19 鶴見クリニック院長 鶴見隆史 (著)
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